おそらく２１世紀のワイン業界最大のバズワードである“ビオ” “オーガニック” “自然派"。若年層の間では初めて口にするワインがビオワインという例も多く、いまや全く無視できない存在となってい ます。造り手の個性が顕著に表れ、スタイルは様々。お店に合うワインを見つけてみてください。

このカテゴリーに登場する主なキーワード

• 自然派/ナチュール

  定義はとても曖昧です。主にビオロジックやビオディナミで栽培され、化学物質や人的介入を避けて造られるワインを指します。“自然を愛する生産者のスタイル”という表現が近いかもしれません。ブドウをそのまま咀嚼したような酸がやや高めの素直な味わいのワインが多くみられます。

• ビオロジック

  有機栽培。=オーガニックです。ブドウ栽培において化学物質を含む肥料や農薬を一切使用せず、かつ他の製品と完全に隔離された環境でつくられます。有名な認証機関としてエコセール、エコヴィンなどがあります。

• ビオディナミ

  土地を活性化し健康な土壌でブドウを育て、かつ次世代に残すというビオロジックと同様の考えに、「天体の動きと動植物の生命の関わり」が加わります。月齢や潮汐に合わせて耕作したり、牛糞を牛の角に入れて土に埋めたり...。厳格な認証団体としてデメター（デメテール）が有名です。

• リュット・レゾネ

  減農薬栽培。除草剤や農薬を全く使用していないわけではありませんが、極力使用を減らし、土地の活性化およびブドウ樹のポテンシャルを高めます。

• ヴィーガン

  一切の動物性製品を使用しません。ワインの生産においてはブドウ栽培で動物性肥料を使用しないことや、醸造過程の清澄で卵白を使用しないことなどが当てはまります。