派手なストーリーも、有名畑の後光もありません。
ただ、ブドウの素性と
造り手の誠実さだけで勝負する
ジル・シャルロ。

マコネの静かな丘陵で育った果実を
余計な装飾を排して
ただ真っ直ぐにボトルへ。

ピノ・ノワールは
赤い果実のやわらかさと
シルキーなタンニンの流れが心地よく
控えめなトースト香が果実の輪郭を引き立てます。

シャルドネは
白桃や熟したリンゴの優しい香りに
微かなバニラとミネラルの余韻が重なります。

どちらもほのかに樽熟成。
贅沢はせず、語りすぎず。
けれど、飲めば確かに
“ブルゴーニュの呼吸”があるのです。

——この値段で、この誠実さ。
高揚よりも「安心」をくれる
正直すぎるワインです。