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《ワインについて》
全長約1.3kmにわたり南向きの丘陵地に広がるマンブールは、この地で最も古いブドウ畑。783年にはすでに、マンブール産(当時のシゴルテスベルク産)のワインがその優雅さと熟成能力で高く評価されていた記録が残っています。ダイスが有する1.5haの区画にはピノ・ノワール、ピノ・ブラン、ピノ・ムニエ、ピノ・グリ(ピノ・ブーロを含む)が混植されています。
完熟レモンやネクタリン、岩塩、石灰、モカ、ヨウ素のニュアンスが織りなす強烈で複雑なアロマ。アタックは丸みを帯びつつも際限なくエネルギーが広がり、ドライで力強く、躍動感に満ちた果実味が溢れ出します。刺激的な塩味と鮮烈な酸、彫りの深いタンニンを併せ持ち、緻密な格子状に組み上げられたような多層的な構造。威厳があり、圧倒的な奥行きを感じさせます。
《生産者について》
アルザス地方のベルクハイムという小さな村に拠点を置き、今やアルザスワインの頂点に君臨する生産者のひとつとされるマルセル・ダイス。ワイン&スピリッツ誌のトップワイナリー100や、World’s Best Vineyard Awards においてもTOP50にランクインしています。
1744年から続くブドウ栽培家であり、ドメーヌの設立は1947年。現在は32ha、9つの村にまたがる220区画の畑を所有しています。マンブール、アルテンベルグ・デ・ベルグハイム、シェーネンブールなど珠玉の畑も有し、テロワールの個性のアピールに注力しています。畑ではピノ・グリ、リースリング、ゲヴェルツトラミナー、ミュスカが栽培され、ヴァラエタルワインとして、また伝統的なフィールドブレンドとして用いられます。
マルセル・ダイスの特徴は混植混醸とビオディナミ。一部の畑ではアルザスの伝統の13品種全てを混植で栽培し、まとめて醸造する手法をとっています。また、エコセールとデメター認証のもと、生物多様性を尊重しながら個々の土地の強烈な個性をそのままワインに表現することに努めています。
さらにマルセル・ダイスはAOCアルザスとアルザス・グランクリュのワインにおいてブドウ品種の表示を任意とするようINAOを説得することにも貢献。その結果、1975年に制定されたAOCグランクリュでは例外的に複数品種のブレンドも認められ、アルザスワイン界に革命をもたらしました。
