ややマイナーなフィサン村で一際輝きを放つ存在のスタードメーヌ

ベルトー家は18世紀後半から代々続き、現当主アメリがドメーヌ・ベルトーを引き継いだ際にヴォーヌ・ロマネ村の母方のジェルベ家の畑も引継いだことでベルトー・ジェルベへと改名しました。現在はフィサンを中心にジュヴレ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネも含むおよそ13haの畑を所有しています。

栽培長を務めるアメリの夫二コラはDRCで栽培に関わり、さらにプリューレ・ロックでも経験を積んだ人物です。畑ではビオロジック農法に基づいた栽培を実践しています。テロワールを尊重し、化学薬品は使用しません。摘葉やグリーンハーヴェストをおこない、ブドウが最適に成熟する環境を入念に整えています。生産するワインの9割が赤ワインですが、フィサンの一部にシャルドネも栽培しています。

醸造は自然でやさしいスタイルで行われます。天然酵母の使用、コンクリートタンク発酵、約5日間の低温マセラシオン、おだやかな抽出を行い、人的介入は最小限に抑えています。ほぼすべてのワインが大樽で発酵されます。熟成においては新樽を殆ど使用しない反面、最大24ヵ月と期間を比較的長くとっています。ピュアで高品質なブドウとゆっくりと熟成する過程により、しっかりと旨味を備えたワインが生まれます。