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《ワインについて》
ムルソーらしい豊かさとエレガンスが美しく調和した、ユドロ・ノエラ唯一の白ワイン。洋梨や白桃、シトラス、オレンジブロッサム、焼きたてのブリオッシュ、ヘーゼルナッツなどが重なる上品なアロマが漂います。ふくよかな果実味をのびやかな酸が引き締め、サテンのような質感の中に、塩味を帯びたミネラルが心地よい緊張感を与えます。樽香はあくまで控えめで、果実とテロワールの純粋な表情が際立ちます。
《生産者について》
洗練されたブルゴーニュワインの代名詞、ドメーヌ・アラン・ユドロ・ノエラ。起源はフランス革命以前まで遡るユドロ家にあり、現在のドメーヌは1962年、アラン・ユドロ氏によりヴージョに設立されました。樹齢100年近い古樹とともに世代を超えて受け継がれ、今日ではヴォーヌ・ロマネの気品を映し出す、ブルゴーニュ屈指のドメーヌとして語られています。
約10haの畑は、ヴォーヌ・ロマネ、ヴージョ、シャンボール・ミュジニー、ニュイ・サン・ジョルジュの4村、15のアペラシオンに広がります。中でもリシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、クロ・ド・ヴージョといった珠玉の特級畑は、かつてブルゴーニュ屈指の名門シャルル・ノエラが所有していた区画です。アラン氏はノエラ家との縁を通じてその一部を継承し、残る区画はルロワやジャン・ジャック・コンフュロンへと受け継がれました。そのため、現在も名門の区画が連なる、極めて由緒あるテロワールです。
ロマネ・サン・ヴィヴァンやヴォーヌ・ロマネの1級畑には1920~1950年代植樹の古樹が数多く健在。計画的な植え替えを行い、平均樹齢50年以上と古樹の比率を高く維持し続けています。
畑では事実上ビオロジックである厳格なリュット・レゾネを実践。収量は従来より約30%抑えられ、厳格な剪定や選果によって果実の凝縮感を高めています。
2008年、ディジョン大学で醸造学を修めた孫のシャルル・ヴァン・カネ氏がドメーヌを継承。2011年頃からはヴィンテージやアペラシオンに応じて最大20%程度の全房発酵を取り入れています。発酵はホーロー加工を施したコンクリートタンクで行われ、熟成には主にアリエ産オークを使用。新樽比率は村名で約20%、特級で約50%と控えめで、各テロワールに合わせて緻密に調整されます。14-16か月の熟成を経たワインは、無濾過で瓶詰め。これらの工程により、果実の純粋さ、繊細なスパイス香や立体感、長い余韻がもたらされます。
伝統を守りながらも現代的な感性を融合させ、その絶妙な均衡の上に成り立つユドロ・ノエラのワイン。品質のためなら量を惜しまず、派手さではなく滋味深さで世界中の愛好家を魅了しています。古樹が育む奥深さと、世代を超えて磨き続けられてきた精緻な造りが、ユドロ・ノエラの哲学を象徴しています。
