#熟成ワイン
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《ワインについて》
品質を一貫して高水準で保つことで高い評価を得るグラン・メイヌの30年熟成。ブラックチェリーやブラックベリー、ドライフルーツ、リコリス、バニラ、マッシュルームなどが絡み合う複雑なアロマが広がります。パレットには黒系果実の風味がしっとりと広がり、ダークチョコレートや土のタッチが層状の味わいを形成しています。存在感のあるタンニンは見事に馴染み、きめ細かくシルキーな質感へと変化。熟成ボルドーならではの静かな奥深さを感じさせます。
《生産者について》
サン・テミリオンで最も立地に恵まれたシャトーの1つであると称される、シャトー・グラン・メイヌ。「Mayne」は中世フランス語で「荘園(Manor)」を意味し、大きな館と広大な土地指していました。起源は15世紀末にまで遡り、17世紀後半にはラヴォー家によって本格的なワイン生産を開始。当時はフィジャックやスータールと並び、地区を代表する有力なシャトーのひとつとして知られていました。
一時は250ha近い土地を築き上げたものの、相続や土地分割を経るなかで徐々に縮小し、現在の規模となりました。1934年に著名なネゴシアンであったジャン・ノニー氏がシャトーを取得し、現在に至るまでノニー家がその歴史を繋いでいます。
畑はサン・テミリオン西部、標高55mに達する石灰岩台地から斜面下部へと広がり、二つの異なるテロワールを有しています。高台では粘土石灰質土壌が緊張感と骨格を与え、斜面下部では砂質粘土土壌が豊かな果実味をもたらします。鉄分の堆積も見られ、ワインに独特の深みを与えています。
約17haの畑ではメルローが80%近くを占めていますが、近年は気候変動への対応も考慮し、カベルネ・フランの比率を増やす方針が進められ、フィネスと芳香をより高めています。
1980年代以降は敏腕コンサルタントであるミシェル・ロラン氏のもと、醸造面でも大きな進化を遂げました。発酵には木製タンクとステンレスタンクを併用。70~80%の新樽を用いて約18か月熟成されます。2015年以降はルイ・ミジャヴィル氏の助言も加わり、果実の純度やテロワールの表現に一層磨きがかかりました。かつての豪奢なスタイルに加え、より精緻で洗練された印象を備えています。
かつてグラン・メイヌの1955年を味わった故フィリップ・ド・ロートシルト男爵が、その品質に深く感銘を受け、自らのシャトー・ムートン・ロートシルトとケースでの交換を申し出たという逸話も。このシャトーが長年にわたり持ち続けてきたポテンシャルの大きさを物語っています。
