#熟成ワイン
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《ワインについて》
樹齢40年を超えるメルロー100%で造られます。2000年はボルドー史に残る偉大なヴィンテージ。熟成を経て見事な調和を見せています。ブラックチェリーやドライプラム、ブラックベリーのコンポート、葉巻、トリュフ、森の下草、カカオなどが幾重にもなるアロマ。タンニンは歳月を経て美しく溶け込み、ビロードのような質感を呈しています。メルローならではの艶やかな果実の面影を残しながらも、熟成がもたらす複雑で落ち着いた味わいがグラスの中でゆっくりと花開きます。
《生産者について》
シャトー・オー・カルディナルは、わずか1.5haほどの畑から年間約1万本しか生み出されない、サン・テミリオンでも極めて小規模なシャトーです。ワイン造りを担うのは、カスティヨンの名門シャトー・プピーユを世界的な評価へ押し上げたフィリップ・カリーユ氏。「カスティヨンの異端児」とも呼ばれる彼が、サン・テミリオンのテロワールの表現に挑んでいます。
畑はサン・テミリオン中心部、標高の高い台地に位置しています。粘土石灰質土壌の表土から30~40cm下には母岩となる石灰岩が横たわり、サン・テミリオンでも特にエレガントなワインを生み出す場所として知られています。平均樹齢は50年、中には70年を超える古樹も残り、限られた収量の中から凝縮感と繊細さを備えた果実が育まれます。
フィリップ氏はプピーユでも実践してきた自然な栽培哲学をここでも貫き、畑はエコセール認証を取得したビオロジック農法によって管理されています。
醸造では過度な介入を避けながらも、果実のポテンシャルを最大限に引き出す丁寧な仕事が行われます。コンクリートタンクでの発酵の後、新樽比率約70%のバリックで約24か月かけて長期熟成。ゆったりとした時の中で磨き上げられることで樽香が馴染み、緻密さとしなやかさを感じさせるスタイルへと仕上がります。
ポムロールを思わせる果実の深みを追求したプピーユとは対照的に、サン・テミリオンらしい気品と緊張感を描き出すオー・カルディナル。同じ造り手でありながら、土地が変わればワインも変わる。その事実を静かに証明するかのようです。
