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≪ワインについて≫
プリモーとシャイヨの2区画のブレンドで造られる、ショパンのエントリーキュヴェです。ラズベリーやチェリー、スパイス、リコリス、土などの混じるアロマ。パレットにはクリーンな果実味がフローラルなニュアンスと共に広がり、爽やかな酸と繊細で丸みを帯びたタンニンが優しく輪郭を支えます。沁み入るような余韻を残す、満足度の高い仕上がりです。
《生産者について》
ニュイ・サン・ジョルジュの南、コンブランシアンに拠点を構えるドメーヌ・ショパン。静かに時間の層を重ねるこの村で、19世紀末には既に名を刻んでいたと文献に残る、由緒ある一族です。
1990年代後半からドメーヌの再構築に取り組んできたのは、兄弟のアルノー氏とアルバン氏。アルノー氏は醸造学を修めたエノロジストであり、アルバン氏はフランソワ・フレールの樽工房で経験を積んでいます。2人の知識と経験を掛け合わせ、栽培と醸造、双方へのこだわりを追求しています。
畑はコンブランシアンを核に、ニュイ・サン・ジョルジュ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョへと広がり、特級クロ・ド・ヴージョ、1級プティ・ヴージョ、ニュイ・サン・ジョルジュ1級ミュルジェといった銘醸区画も包括しています。その一部は、かつて偉大なるシャルル・ノエラが所有していた畑の系譜に連なるもの。曾祖父の代に取得され、今日まで家族の手で守られてきました。さらに、アンリ・ジャイエの名とともに語られるショパン・グロフィエ家系の畑の一部も、親族間の継承によりショパン家のもとに戻りました。血縁と歴史が引き寄せた錚々たるラインナップです。
現在は全区画でビオロジック認証を取得。面積をあえて縮小し、区画ごとの理解と精度を優先しています。収穫はすべて手摘みで、果実の成熟度と健全性を最重要視し、量ではなく質を徹底しています。
醸造では全房使用を基本とし、タンニンの質感とアロマの立体感を引き出します。発酵はステンレスタンク、マセラシオンは長めです。その後、12-14か月の樽熟成、さらにテラコッタ製のアンフォラで6-8か月追熟。木と土、異なる素材を往復させ、ワインは角を落とし、輪郭を磨かれます。清澄・濾過はせず、瓶詰めは月のリズムに沿って行われます。
力強さよりも透明感と緊張感が際立つショパンのワイン。果実の密度とのびやかさが共存し、石灰由来のミネラルが鮮明に表れ、知的な表情を見せます。血縁、歴史、そして再統合された畑の記憶。コート・ド・ニュイの現在と過去を、一本のワインに結び直します。
