近日入荷マルサネルージュルシャピトル 2022 シルヴァンパタイユ

透明感のある気品と垂直性を感じる「小さな宝石」

Sylvain Pataille Marsannay Le Chapitre Rouge

商品管理番号	438751
サイズ	750ml
生産者	シルヴァン・パタイユ
産地	フランス/ブルゴーニュ/マルサネ
原産地呼称	AOCマルサネ
ヴィンテージ	2022
品種	ピノ・ノワール100%
土壌/栽培	ビオロジック農法、ビオディナミ農法、ウーライト(魚卵状石灰岩)の上に、カルシウム豊富な礫質土壌
醸造/熟成	全房使用、自然酵母使用、オーク樽熟成、オーク樽熟成18ヵ月、無濾過
タイプ	赤/辛口

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≪ワインについて≫
シェノーヴ村の中でも限りなくディジョンに近い北部に位置するル・シャピトル。かつては地域名でしたが、2019年に村名畑に格上げされました。パタイユの区画は北側に位置し、小さなクロ内に新たに取得した区画を「小さな宝石」と呼んでいます。
チェリーや赤スグリ、ザクロ、ローズヒップ、スミレの鮮やかなアロマ。細い線で描くようにまっすぐ伸びる酸としなやかなタンニンが調和し、静かな強さを感じさせます。時間とともに土や石を思わせるミネラルのニュアンスが立ち上がり、透明感のある気品と垂直性を感じるスタイルです。

《生産者について》
コート・ド・ニュイの北端、マルサネの評価を村ごと一新するほどの力量を持つシルヴァン・パタイユ。1999年に祖父から1haの畑を譲り受けスタートしたドメーヌは、現在は契約畑を含め15haにも拡大し、畑と醸造に対する卓越した信念が静かに注目を集める造り手となっています。

醸造学校で学び、ブルゴーニュでコンサルタントとしても活躍してきた当主のパタイユ氏。自身のドメーヌにおいても畑が語る声を尊重し、2007年より有機農法を実践、2008年以降には一部の区画でビオディナミ農法にも取り組み始めました。厳選された所有畑ではピノ・ノワールとシャルドネのみならず、アリゴテにも密かに情熱を注いでいます。

醸造では野生酵母のみを用い、原則的に全房発酵。過度な抽出を避け、30日ほどかけて果皮を煎じるようなゆっくりと長めのマセラシオンを行い、旨みを抽出します。樽の大きさや年数、焼き加減はヴィンテージや畑の個性に応じて使い分け、ワインそのものの呼吸に寄り添います。亜硫酸の使用は最低限にとどめ、透明感と奥行きを自然なままに引き出します。

パタイユの手がけるワインはどれも、ぬくもりの奥にエネルギーが満ち溢れ、ミネラルと涼やかさも備えた繊細なスタイルを呈しています。コート・ドールの北端に位置するマルサネが、従来の「手頃な村名ワイン」のイメージを超えて飛躍を遂げているのは、まさにパタイユのような造り手の存在があってこそ。温暖化の恩恵を受けたマルサネの丘陵が古木と石灰質土壌によって息づき、パタイユはその声に耳を傾け続けています。軽やかで美しく、そして驚くほど深い。この稀有なバランスこそがパタイユの魅力の最たるものです。