《ワインについて》
「パラティア＝“宮殿”」の名の通り、10年の研究を経てリリースされる堂々たる風格を持つアルギロスの傑作。ビオディナミ農法で栽培される7区画の樹齢120-180年の超古樹から造られます。完熟レモンやグレープフルーツ、アカシアの花、ジャスミン、イースト、火打石など、白亜の島を想起させるアロマ。アタックはジューシー、シトラスや白桃などの溢れんばかりの果実味とトーンの高い鮮烈な酸味が重なり、海風のようなほのかな磯の香が全体を包み込み、塩味を伴う長い余韻が完成度を高めています。それぞれの畑の微妙な違いが交錯する複雑性、火山性土壌と海風が運ぶミネラル感が、エーゲ海の神話やロマンを語るようです。

エステート・アルギロスは、インターナショナル・ワイン＆スピリッツ・コンペティション (IWSC)* 2025において、二つの国際的栄誉を同時に受賞しました。

『オールド・ヴァイン・プロデューサー・トロフィー』

は、単に古樹を所有しているだけではなく、古樹がもたらす品質とその土地ならではの“世界的な独自性”を最高水準で表現している生産者に与えられる賞です。アルギロスが長年守り続けてきた、サントリーニの火山性土壌に根を張る超古樹が、世界規模で唯一無二の価値を持つことを公式に認められました。

『世界TOP50ワイン生産者』

は、国や産地を超えて、“世界で最も注目すべき生産者”に名を連ねることを意味します。100年以上の長い歴史が導く哲学と、テロワール探究への一貫した姿勢が、ギリシャワインの枠を超え、世界最高峰の生産者と肩を並べました。

*IWSCは1969年に英国で設立された、酒類業界で最も有力な酒類コンペティションのひとつです。単なる点数評価に留まらず、生産者そのものの実力を測る指標として、世界中のプロフェッショナルから高い信頼を得ています。