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《ワインについて》
ロバート・パーカー95点を獲得した2020年ヴィンテージ。各評価誌でもジェームス・サックリング94点、ワイン・スペクテーター93点と高い評価を獲得している、名門アルド・コンテルノを象徴するキュヴェです。バローロ屈指の銘醸クリュとして名高い「ブッシア」のブドウから造られます。
2020年は概して例年より温暖な気候に恵まれ、ブドウの生育が順調に進んだ年でした。春先の多雨を乗り越え、8月から9月にかけて素晴らしい好天が続き、昼夜の大きな寒暖差によってネッビオーロは豊かなアロマ成分を蓄えました。香り、バランス、ストラクチャーのどれをとっても申し分のない品質のブドウが収穫されています。 チェリーやカシス、イチゴを思わせる生き生きとした果実味に、新鮮なスミレや仄かなスパイスのアロマ。グラスの中で空気に触れるにつれて、アヤメの根やリコリスを思わせるアーシーなニュアンス、さらには香水やお香のような高貴な香りが広がります。口当たりは優雅さを纏ったフルボディで、果実味に溶け込んだビロードのように滑らかなタンニンと瑞々しい酸が調和。特別なクリュ由来の洗練された力強さとシルキーな質感を備え、深みのある余韻が長く続きます。
《生産者について》
1960年代、伝統派とモダン派という二つの潮流の狭間で、自らの信念を貫いた醸造家、アルド・コンテルノ。大樽での長期熟成という伝統を守りながら、収量制限を徹底し果実の純度を高め、新たなスタイルを確立しました。そのスタイルは「伝統派でもモダン派でもない、アルド・コンテルノという一つの流派」と評され、今日ではバローロを代表する偉大なドメーヌの一つとして世界中の愛好家から絶大な支持を集めています。
コンテルノ家がモンフォルテ・ダルバでワイン造りを始めたのは19世紀。早期にカリフォルニアに渡ったこともあり、父の代には世界的な名声を確立していました。しかし、兄と共に家業を受け継いだアルド氏は徐々に独自の理想を抱くようになり、家族と袂を分かちます。
1969年、アルド氏はバローロ最高峰の一つであるブッシアの中心部に位置するファットリア・ファヴォットを取得し、自身のワイナリーを創設。この地には、後に単一畑として名を馳せるコロンネッロ、チカラ、ロミラスコが含まれ、現在でもドメーヌを象徴するクリュとなっています。
当初は購入ブドウも用いられていましたが、現在は自社畑のみでの生産で量より質を徹底。栽培はより一層環境に配慮し、グリーンハーベストは最大5回にも及ぶほど綿密に管理されています。収量はわずか15~25hL/haに抑えられ、果実の凝縮感とテロワールの表現力を最大限に高めています。
醸造は天然酵母を主体に行われ、スキンコンタクト期間を見直し、過度な抽出を避け、しなやかさに注力。一方で、熟成には伝統的な2,500L前後の大きなスラヴォニア産オーク樽を使用し、長期の熟成期間を設けます。この点において、バリックを多用した「バローロ・ボーイズ」とは一線を画していました。伝統を守りながら、シルキーな果実味と質感を引き出す。その独自の哲学が“第三のバローロ”とも呼ばれるスタイルを築き上げました。
2012年にアルド氏が逝去し、息子たちへ受け継がれた後も、その品質はワイン・アドヴォケイトをはじめとする世界的な評価誌で高く支持されています。特に「Granbussia」はヴィンテージによって100点近い評価を獲得。力強さの中に驚くほどの気品を宿し、長い熟成によってさらに深い表情を見せるアルド・コンテルノのワインは、モダンでありながら、決して流行へ迎合しない強さを秘めています。
