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《ワインについて》
南向き斜面で育つブルゴーニュ由来のブドウ樹から造られる、2024年新リリースのキュヴェ。フランス製の「2201 Wineglobes」というガラス製タンクを用いて醸造することで、酸素を遮断し、果実の最も純粋な味わいを引き出しています。
レモンゼストやライム、青リンゴのアロマに、奥から立ち上る白い花々や砕いたチョークのニュアンス。パレットには緊張感のある酸と柑橘の風味が一直線に伸び、余韻にはクリーンなミネラルが溢れます。まるで磨き上げられた水晶のような透明感を湛える、モダンかつ革新的なスタイルのシャルドネです。
《生産者について》
南アフリカのワイン史において、クラシック・シャルドネという概念を根付かせたパイオニア、デ・ウェホフ。決して有名な産地ではなかったロバートソンで、先見の明をもち、南アフリカワイン界全体に革命をもたらしてきました。
19世紀半ばに設立されたデ・ウェホフが転機を迎えたのは1972年。現当主ダニー・デュ・ヴェット氏がドイツの名門ガイゼンハイム大学で醸造学を学び帰国し、テロワール・ドリブンなワイン造りへと舵を切りました。当時、協同組合による大量生産が主流で南アフリカにおいては、新しい価値観の提示でもありました。
ロバートソンに広がる石灰岩質土壌は、ブルゴーニュをはじめとする世界有数のシャルドネ銘醸地に通じるもの。デ・ウェホフはその本質を見極め、ブルゴーニュから苗木を導入しました。現在では約250haの畑のうち85%をシャルドネが占め、「南アフリカ最高峰のシャルドネ生産者」と称されるまでに至っています。栽培はサステナブル農法を軸に、区画ごとの個性を尊重するブルゴーニュ的な哲学が貫かれています。
なかでも象徴的なのはトップキュヴェ「ザ・バトラー」。南アフリカでも最古とされる畑に植えられた、ボーヌの名畑クロ・デ・ムーシュ由来の苗木から生まれます。石灰質土壌とブルゴーニュの遺伝子が南アフリカの日差しの中で交差し、圧倒的な完成度へと昇華。CVC(Cape Vintner Classification)においても、白ワインとして初めてゴールド・ステータスに認定され、その格の高さを証明しています。
デ・ウェホフのワインは、南アフリカ最大のネダバーグ・ワインオークションにおいても幾度となく最高落札価格を記録。ブルゴーニュへの深い敬意を胸に抱きながら、ロバートソンという土地の可能性を信じ、その個性を磨き続けています。
