シャルドネ ナパ ヴァレー 2023 コングスガード
カルトワインの流麗さ漂う、“ミニ版ジャッジ”
Kongsgaard Chardonnay Napa Valley
| 商品管理番号 | 438548 |
|---|---|
| サイズ | 750ml |
| 生産者 | コングスガード |
| 産地 | アメリカ/カリフォルニア/ナパ |
| 原産地呼称 | ナパ・ヴァレーAVA |
| ヴィンテージ | 2023 |
| 品種 | シャルドネ100% |
| 土壌/栽培 | 火山性土壌メイン |
| 醸造/熟成 | 自然酵母使用、オーク樽発酵&熟成約24ヵ月、無清澄、無濾過 |
| タイプ | 白/辛口 |
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《ワインについて》
1996年以来のハドソンとハイドのブドウに加え、2020年よりクームズヴィルのアルカディア・ヴィンヤードのブドウもブレンドしています。熟した白桃やネクタリン、レモンピール、オレンジオイル、ヘーゼルナッツ、カモミールなどの流麗で華やかなアロマ。パレットでは完熟果実、蜂蜜の濃厚なニュアンス、鮮やかな酸が完璧なハーモニーを奏でます。重みと粘性のある濃縮感、ミネラルのエネルギーと緊張感は、“ミニ版ジャッジ”ともいえる仕上がり。余韻は長く、金色の光がゆっくりと沈みゆくように、感覚の奥へと溶け込んでいきます。
《生産者について》
「ザ・ジャッジ」の初ヴィンテージでその名を世に知らしめ、カルトワインのひとつに数えられるコングスガード。1970年代から5代にわたり、ナパ・ヴァレー東部アトラス・ピークの険しい丘陵で、家族の夢と情熱をひそやかに育んでいます。
創設者であるジョン・コングスガード氏はアメリカ西部における初期の開拓者として有名なダニエル・ブーンの直系子孫。ナパの歴史と家族史は深く結びついており、ジャッジ・ヴィンヤードの土地は1920年代から一族の所有でした。
1970年代、ニュートンをはじめとする名門ワイナリーで研鑽したジョン氏は、牧草地であったジャッジ・ヴィンヤードでブドウ栽培を開始。現在は息子のアレックス氏が受け継ぎ、有機農法の強化など、新たな取り組みを進めています。
生産の中核をなすジャッジ・ヴィンヤードは、ナパ・ヴァレー南東部の岩だらけの丘の頂上に位置し、他に類を見ない気候と日照条件を備えています。火山性で養分に飢えた土地では、ブドウ樹が極限まで生命力を振り絞り、小粒で凝縮した力強い風味を果実に宿します。さらにサン・パブロ湾からの冷風が吹き込み、果実は熟してもなお美しい酸と鮮度を保ち続けます。
自社畑に加え、ハドソンやハイドなど他の銘醸畑のブドウも取り入れることで、さらに味わいを複雑に昇華。「ブレンドすることで、独奏ではなくオーケストラとしての広がりを見せる」と、かつて音楽家を目指したジョン氏は語ります。
醸造においては驚くほど伝統的です。ジョン氏自ら“19世紀ヨーロッパ風”と表現し、添加物や現代のハイテク機器を一切使用しません。収穫から圧搾、澱引きに至るまで、全ての工程が手作業で行われます。ワインは天然酵母で発酵させ、発酵と熟成には小型のフレンチオーク樽を用い、熟成期間は長く、時には2年にも及びます。清澄も濾過もせず、二酸化硫黄の添加もほぼゼロ。コングスガードはカリフォルニアで初めて商業的に無濾過の白ワインを手掛けた生産者でもあります。
手間と質に徹底的にこだわるため、年間生産量はわずか4,000ケース。ナパの平均生産量の約30,000ケースを大きく下回り、カルト的人気に拍車をかけています。
豊かな背景とそれに見合う豊かな口当たりを備えたコングスガードのワイン。特にシャルドネは多層的な個性と驚くべき熟成能力を持ち、ワイン・アドヴォケイトでは100点満点を幾度も獲得、しばしばブルゴーニュのモンラッシェとも比較されるほどです。異彩を放つコングスガードは、テロワール・果実・時間が交錯する交響曲をナパの地に響かせています。
