シャトー マルキ ド テルム 2022
J.サックリング94点、肩幅の広いパンチの効いたスタイル
Chateau Marquis de Terme
| 商品管理番号 | 438348 |
|---|---|
| サイズ | 750ml |
| 生産者 | シャトー・マルキ・ド・テルム |
| 産地 | フランス/ボルドー/マルゴー |
| 原産地呼称 | AOCマルゴー、メドック格付第4級 |
| ヴィンテージ | 2022 |
| 品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン55%、メルロー41%、プティ・ヴェルド4% |
| 土壌/栽培 | 砂礫や粘土を含む複雑な土壌 |
| 醸造/熟成 | コンクリートタンク発酵、オーク樽熟成16ヵ月(新樽率約50%) |
| タイプ | 赤/辛口 |
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≪ワインについて≫
ジェームス・サックリング94点、厳格さを感じさせる2022年。熟したブラックベリーやブルーベリー、オーク、スパイス、タバコのアロマが漂います。アタックにはややがっしりとした凝縮感があり、黒系ベリーの果実味にセージやローズマリーのハーブ香、そして力強いタンニンが密に編み込まれています。肩幅の広いパンチの効いたスタイルで、十分な熟成ポテンシャルを秘めています。
《生産者について》
マルゴーの台地に根を下ろすシャトー・マルキ・ド・テルム。ローザン・ガシーやローザン・セグラといった名門シャトーに隣接する、メドック格付第4級のシャトーです。1700年代にはすでに名声を博し、ワイン通であった米国大統領トーマス・ジェファーソンはボルドーを訪れた際、試飲した最高のボルドーワインのひとつにマルキ・ド・テルムを挙げています。
長い歴史における所有者の変遷の中で、一時はボルドー最大の生産者の一部に統合。当時の所有者の土地が4つに分割された際、その全てが格付ワインとなりました。それがローザン・セグラ、ローザン・ガシー、デミライユ、そしてマルキ・ド・テルムです。1935年からはセネクローズ家が所有。2009年にはベルナール・マグレ出身のルドヴィック・ダヴィッド氏が総支配人に任命され、大幅な改革に着手しました。
約45haの畑は深く乾いた砂礫や粘土を含む複雑な土壌で構成されています。改革を通して区画ごとの細かな管理、剪定や土壌管理の改善が行われ、2017年にはビオロジック認証を取得。ブドウは全て手摘み収穫され、最高品質のブドウだけが厳選されます。
醸造においてもセラーを近代化。80-250hLの多様な大きさや卵型など、形状やサイズの異なるコンクリートタンクを備え、より精密かつゆるやかな抽出により繊細さと複雑さが大幅に向上しました。新樽の比率も見直され、近年は約50%の新樽を用いておよそ18ヵ月熟成。綿密なブドウの選定も相まって、果実の透明感が際立つスタイルへと進化を遂げています。
シャトー・マルキ・ド・テルムの魅力は、格付けの重みと伝統に裏打ちされた“クラシック・マルゴー”の風格と、近年の改革によるモダンさの両立にあります。歴史を背負いつつ、現代の感性で見直され、土壌と品種、醸造が三位一体となったワイン。マルゴーの伝統を今の時代に甦らせ、確かな価値を放っています。
