モンテリー プルミエ クリュ レ デュレス 2023 ピエール ヴァンサン
ヴォルネイの優美さとポマールの骨格が響き合う赤
Monthelie 1er Cru Les Duresses Pierre Vincent
| 商品管理番号 | 438440 |
|---|---|
| サイズ | 750ml |
| 生産者 | ピエール・ヴァンサン |
| 産地 | フランス/ブルゴーニュ/モンテリー |
| 原産地呼称 | AOCモンテリー プルミエクリュ |
| ヴィンテージ | 2023 |
| 品種 | ピノ・ノワール100% |
| 土壌/栽培 | 石が多く混じる粘土質土壌 |
| 醸造/熟成 | 50%全房使用、プレコールドマセラシオン、オーク樽熟成18ヵ月(新樽率20%)、その後ステンレスタンク静置 |
| タイプ | 赤/辛口 |
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≪ワインについて≫
モンテリーからオクセイ・デュレスにかけてまたがる広大な1級畑。所有区画は0.1haのみで、樹齢約46年の古樹ブドウからなります。チェリーやラズベリー、スミレ、ドライローズ、杉やスパイス、鉄分のニュアンスが混じる華やかなアロマ。パレットには赤系果実のしなやかさときめ細かな酸が広がり、緻密なタンニンが骨格を支えます。ポマールの力強さとヴォルネイの優美さの両方を感じさせるような個性を備えています。
《生産者について》
コート・ド・ボーヌ、オクセイ・デュレスの静かな丘陵に、生き生きとしたブドウの声が響く新星。ピエール・ヴァンサンは2023年に正式に設立されたばかりのドメーヌですが、その背景には重厚な経験と輝くヴィジョンがあります。ピュリニー・モンラッシェの名門ドメーヌ・ルフレーヴで総支配人を務めたヴァンサン氏は、リヨンを拠点とするソレクシア・グループの投資家2人と共にドメーヌ・デ・テール・ド・ヴェルを購入。三者の情熱が結実し、新たな名前を刻みました。
ヴァンサン氏は2006年から10年間、ボワセ家が設立したドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレで醸造責任者を担い、2017年からはドメーヌ・ルフレーヴの総支配人を歴任。その仕事の質の高さは世界的な評価を得ています。2024年にルフレーヴを退任し、現在は自身のドメーヌに専念。ヴィノス誌では「ブルゴーニュの中でも才能際立つ醸造家のひとり」と称えられ、デキャンター誌でも彼の歩みが取り上げらるなど、誰もが認める実力の持ち主です。
購入した約7haのドメーヌは、樹齢60年を超える区画を含む古樹が主体です。栽培はビオロジックに近い手法をとり、ビオディナミ農法も随所に取り入れ、土地と環境に敬意を払っています。日照、樹勢、収穫のタイミングなどを丹念に観察し、自然条件に柔軟に適応させながら管理しています。
醸造スタイルにもその姿勢は反映されています。発酵・熟成とも過度な新樽使用を避け、その分長い熟成期間をとり、土地の個性を穏やかに、かつ明確に浮かび上がらせます。小ロットのキュヴェを多く生産するスタイルを採用し、各キュヴェの生産量は概ね900本未満。この少量生産スタイルこそが、風味のディテールを維持することを可能としています。
ラインナップは幅広く、白は特級コルトン・シャルルマーニュ、シャサーニュ・モンラッシェやピュリニー・モンラッシェ、ムルソー、サヴィニー・レ・ボーヌなどの1級畑から、赤はヴォルネイやモンテリーの1級畑など、コート・ド・ボーヌを代表する宝石のような畑を所有。ヴィンテージの個性とテロワールの声が織りなす調和を感じさせます。
しなやかで清らか、エレガンスを崩さず深く広がる構造が特徴的なピエール・ヴァンサンのワイン。それは自然と調和するワインづくり、そして少量からでもテロワールの声を鮮明に届けようとする姿勢がもたらすものです。新しいドメーヌでありながら、過去と土地の記憶を引き継ぎつつ、未来への約束を示しています。
