プレスキール ヴィンヤード アリゴテ 2023 プレスキール
ABCとドメーヌ・ド・ヴィレーヌから託された苗木を使用、凛とした印象のアリゴテ
Vineyard Aligote Presqu'ile
                        | 商品管理番号 | 437972 | 
|---|---|
| サイズ | 750ml | 
| 生産者 | プレスキール | 
| 産地 | アメリカ/カリフォルニア/サンタ・バーバラ | 
| 原産地呼称 | サンタ・マリア・ヴァレー AVA | 
| ヴィンテージ | 2023 | 
| 品種 | アリゴテ100% | 
| 土壌/栽培 | サスティナブル農法、砂質土壌 | 
| 醸造/熟成 | 天然酵母使用、オーストリアンオーク樽熟成6ヵ月(大樽、古樽) | 
| タイプ | 白/辛口 | 
| その他 | #当社グループ直輸入 | 
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《ワインについて》
カリフォルニアでは珍しいアリゴテの魅力を見事に引き出したキュヴェ。昼夜の寒暖差と海風の影響により、豊かな酸と透明感がしっかりと保たれます。苗木はサンタ・バーバラの巨匠オー・ボン・クリマと、DRC共同経営者であるヴィレーヌ家のドメーヌ・ド・ヴィレーヌからもたらされたものです。レモンピールや白い花の繊細なアロマに、火打石を思わせるミネラルのタッチ。清らかでシャープな酸が心地よく広がり、柑橘系の果実味と仄かな塩味が織りなす長い余韻を残します。樽のニュアンスはごく僅かに抑えられ、品種本来のピュアさを前面に表現。凛とした美しさと知的な印象を感じさせます。
《生産者について》
涼やかな潮風が葉を揺らし、陽光が柔らかく果実を撫で、夜は霧が畑を優しく包み込む――風光明媚な地が目前に広がるようなワインを生み出すプレスキール。冷涼な気候ゆえの透明感、繊細で豊かな果実味、酸とミネラルの際立ったバランスは、ブルゴーニュに勝るとも劣りません。ブルゴーニュ名門の醸造家の美学も映し、涼風の大地で朝露を纏う花のような生産者です。
―涼風が包むサンタ・マリア・ヴァレー
プレスキールが根ざすサンタ・マリア・ヴァレーは、サンタ・バーバラ郡の最北部に位置し、太平洋の気配を間近に感じる産地です。山脈が谷間へと海風を呼び込み、昼夜の寒暖差を際立たせる特異な地形。日中はサンタ・リタ・ヒルズよりも高い気温と日差しに恵まれながら、夜になると冷たい海霧と風が畑を包み、ぶどうはゆっくりと成熟していきます。その結果、糖度が過度に上がることなく酸が鮮やかに残り、果実の輪郭は研ぎ澄まされます。
土壌は水はけの良い砂質ロームが主体で、降水量は年間わずか356mm。厳しい環境が根を深く伸ばし、樹勢を抑制します。小粒で凝縮した果実に研ぎ澄まされた酸とミネラルをまとい、複雑で優雅なワインが生まれます。
―ブルゴーニュの生命を宿す苗木
約30haの自社畑には、ピノ・ノワールやシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、シラーに加え、アリゴテ、ネッビオーロ、ガメイまで、多彩な品種が根を張り、それらには“苗木からのこだわり”が宿っています。サンタ・バーバラの巨匠オー・ボン・クリマから託されたアリゴテ、DRC共同経営者であるヴィレーヌ家のドメーヌ・ド・ヴィレーヌからもたらされた古樹のアリゴテ・ドレ、そしてボージョレにおける自然派の先駆者ギィ・ブルトンから譲り受けたガメイ。ピノ・ノワールやシャルドネにおいても、ロマネ・コンティの畑にも植樹されているディジョン・クローン777や667, 115といった名門の系譜を受け継ぐ苗木が、サンタ・マリア・ヴァレーの風土で新たな物語を紡いでいます。
―名ドメーヌの薫陶を受けるワインづくり
醸造責任者ディーター・クロネー氏は南アフリカ出身。ステレンボッシュのカヌ(Kanu)では名醸造家リチャード・カーショウのもとで研鑽し、その後ボルドー大学に留学、さらにブルゴーニュやシャンパーニュを巡り、フランス伝統の技術と哲学を体得しました。のちに、サンタ・マリア・ヴァレーでの勤務中にマット・マーフィー氏と出会い、理想を共有した二人は意気投合。クロネー氏はプレスキールの初代醸造家として就任し、この地にエレガンスを根付かせる礎を築きました。マット氏の姉妹であるアンナ・マーフィー氏もまた、ブルゴーニュの名門ドメーヌ・デュジャックで経験を積み、醸造家として活躍しています。
2015年からはデュジャックのジェレミー・セイス氏がコンサルタントとして加わり、さらに磨きがかかりました。収穫は熟度と酸の均衡を見極めるために遅らせ、ブドウの茎や新樽の使用は控えめに。古樽、ステンレスタンク、コンクリートタンクを併用し、過剰な介入を避けながら、果実と土地の息吹をそのまま映すミニマルな醸造へと進化しました。今やプレスキールは、カリフォルニアにおける涼美なピノ・ノワールの名手として知られています。
―好奇心をくすぐるラインナップ
プレスキールのポートフォリオはまるで表情豊かな風景画のようです。スタンダードレンジはプレスキールの世界へと誘う入り口。冷涼気候の息吹を感じさせる設計で、過度な樽香を避けた澄んだ酸とミネラル感が印象的なスタイルです。自社畑のブドウを用いたプレスキール・ヴィンヤード・シリーズでは、砂質土壌や海霧に包まれる高標高の区画など、多様な条件がもたらす奥行きを丁寧に表現。区画ごとのミクロクリマがそのままワインに映し出されます。また、ガメイやアリゴテ、シラーといった品種も自社畑で少量栽培し、これらにおいては軽やかさと鮮明な果実味に焦点を当てています。さらにビエン・ナシドやサンフォード・ベネディクトといった名畑では、契約農家との協働によって個性を際立たせています。
―世界を魅了する澄明なスタイル
評論家からの評価も非常に高く、ヴィノスではサンフォード&ベネディクトのピノ・ノワールが96点を獲得。他にもワイン・エンスージアストやワイン・アドヴォケイトなど世界的な評価誌において注目されており、とりわけ“爽やかな気候の繊細さと気品”が称えられています。
凛としたテロワールが育む明瞭な酸と繊細な果実のタッチは、旧世界のブルゴーニュを思わせつつ、新世界ならではの太陽の温もりと質感を纏っています。グラスに注いだその一滴が、夕暮れの海風と山脈が織りなす光の重なりを思い起こさせる...。プレスキールは土地と人と気候が語りかけてくる詩のようなワインです。

 
                 
                         
                                     
                                     
                                     
                                    